塾は勉強する時間を買いに行く場所
2023/05/11

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この話には大前提があり、塾通いを否定するものではありません。そもそも、勉強ができることがいいことなのか?
いいことだと思いますが、ピアノが上手に弾けなくても音を出したり聴いたりして楽しむことができるのと同じように、スポーツ、芸術、外国語、科学など、授業以外の時間を大切に考えて、将来につなげるのも素晴らしい。そのために塾は必須でないと考える人もいるだろうし、授業の内容を定着させて、将来の受験に備えるには塾が必要と考える人もいると思います。
また、塾によって、家庭によって、異なる内容や状況があります。
我が家の場合の事情は「英語を学ぶ」の第4章で触れることになるだろう内容からお察しいただけるのではないかと思います。
この先の話は、母自身が家庭の事情を踏まえて「塾に通わせなくても大丈夫」と心から思い、自信を持って子どもたちに「必要ない」と言えるように常々こんな風に考えていた、という話です。
塾に通うメリット
- 塾に通わせることで親は、子どもが勉強をしていることに安心できます
- 親が自由に使える時間が増えます(子どもが一人で通える場合)
- 塾に通うとテストの点数が高くなるかも知れません
- 塾に通うと成績が上がるかも知れません
- 塾に通うと友達が増えるかも知れません
つまり、塾は勉強する時間を買いに行くところであり、テストの点や成績を売っているところではない
子どもを塾に通わせることで親に変化があり、子どもにどんなメリットがあるのか、よく分かりません。
パラレルワールドを垣間見ることもできないので、「もしも塾に通っていなければ」を想像するのは無意味です。塾は子どもの学習成果を求める場ではありますが、成果があったかなかったか、誰もが明確になるものではありません。
塾に通うデメリット
- 親の負担が増えます(塾代と、子どもの送迎)
- 塾と家との移動時間が無駄になります
- 成果を感じられないとしても、一度通い始めると、辞めるのが難しい
塾に通うことが、550時間を無駄にする可能性
片道20分、週2回塾に通うとすると、1日に40分、週に1時間20分、1年で約70時間を無駄に使ってしまうことになります。
小学校5年生から高校3年生までその塾に週2回通い続けると、約550時間を無駄に使います。
結局は、本人が「勉強したい」「楽しい」という気持ちを持つ必要があり、その上で、費やした時間にがそのまま成果につながります。なわとび、のぼり棒、水泳などと同じように。「才能がない」などと思ってしまうこともあると思います。仮に事実だとして、人と比べて時間がかかることがあるかも知れないけど、着実に上達するはずです。
勉強が楽しいと思うには
できることを褒められるのはうれしいことなので、何か一つだけ、人に負けないと思える力にこだわりました。それが基本的な学習意欲につながると信じています。
褒められることでゴールしてしまわないように、「新しいことを知るのは楽しい」「できることがもっとできるようになるのは楽しい」と言う気持ちを持ち続けられるようにしたい。
何かに興味を持った瞬間を見逃さず、その興味を深める機会のために550時間使いたいと思ってきました。
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