HOME  >  一覧  >   東大合格まで >   得意な一つを上げれば全てが上がる

得意な一つを上げれば全てが上がる

2023/05/12
|
母がかつて働いていた職場で教わり、仕事の上でも、子どもを育てる上でも心に留めていた言葉です。
|

得意な一つを上げれば全てが上がる。

机の上に広げたハンカチを1カ所つまみ上げると他の部分も上がってくる。

つまみ上げた部分の高さが足りずに、机に接したままの部分が残ったとしても、上に上がる部分に向かって動いている。|

いろんなことを経験させたいけど・・


どの教科も満遍なくできて、成績が5段階評価だとすればオール5であって欲しいです。
でもなかなかそう言うわけにもいかないし、いろんな習い事をして、子どもの才能を見つけて将来につながるものを伸ばしてもいきたいものです。
親の欲には限りがなく、全てのことを試してみるわけにもいかないので、いっそのこと1つに絞ってとことん高みを目指せばいいと思います。

状況によっては、つまみ上げる場所を変えたり、2カ所をつまみあげてみても


第1子も第2子も英語にこだわりました。
ただ、第1子に関しては、UKに住んでいる時に「算数」をつまみ上げていました。帰国が決まった瞬間につまむ場所を「英語」に変更し、それからはずっと英語にこだわってきました。英語にこだわってきたのは母で、第1子は中学生の時に数学に目覚めたので、母は英語で数学を学ぶ場を模索しながら、やはり英語にこだわっていました。

結果的に第1子の英語は数学につながり、英語が世界情勢への関心に広がり、数学が物理と化学につながっていきました


外国籍の方から数学を教わったり議論したりする機会に巡り会えました。おかげで第1子が満足するまで数学に浸ることができました。

国連英検の対策から海外の出来事に興味を持つようになり、以来、NHK World JapanやBBC Newsを毎日聴いています。その時々で気になるニュースの背景を知りたくて、図書館で本を借りてくることもあります。各種面接の場では、ラジオから得た情報と自分の意見を織り交ぜながら話をすることができるようになりました。

数学に関する話をする相手を求めて参加したセミナーで、物理や化学好きの人に出会い、話を聴くうちに自分自身も物理や化学に対する関心が深まっていきました。

長い年月をかけて英語一つを持ち上げてみて、いろんな力が上がったと実感しています


「英語」という一つを得意にしたことで、運動が苦手でも、諦めずに練習すればできるようになることを知っていてがんばることができたし、「英語」という場面で活躍できることを知っていたのでできないことがあっても自信を失うことなく過ごせました。
高校を卒業するまでには、英語だけでなく、数学、物理、化学も得意になり、世界で起きていることやその歴史的背景も語れることが多くなっていました。